2017年9月8日金曜日

市議会レポート㉕

◆三田 登の9月議会・一般質問◆

公共施設の老朽化、耐震不足に関連して
質問①耐震診断未実施施設への実施計画について
平成25年10月に策定された「市有建築物の耐震化整備プログラム」が本年8月に更新されましたので、その内容の説明をお聞きします。

質問①回答 都市整備部長
今年度は8月に、施設の耐震化に関する時点修正とあわせ、建替え・用途廃止等の整備予定が無い14施設17棟について、平成32年度末を目標に耐震診断を実施するものとして、整備プログラムの改訂を行ったところです。

再質問
答弁にもあったように、今月、更新された「市有建築物の耐震化整備プログラム」で、1期分が終了したものの、2期分は「平成32年度末を目標」と記載されています。しかし、プログラム化されてからすでに4年経過しています。

それでも2期分、すなわち17棟は3年後を、あくまでも「目標」としています。今回の予算案から外されている各支所や図書館は多くの市民が立ち入りますし、衛生センターや清掃センターも被害が発生すれば市民生活に大きな影響をきたします。後回しにされている理由はなんですか。

再回答 財務部長
今議会に上程している補正予算案において、児童・幼児が利用する施設として、「学童保育所」や「すてっぷ21」等,4施設の耐震診断費用を計上したところでございますが、その他の耐震診断未実施施設につきましては、来年度以降、早期に耐震診断を進めてまいりたいと考えております。

再々質問
後回しの理由が述べられていませんが、いまの答弁での「早期」とは目標の32年度から繰り上げをめざすということですか。

再々回答 財務部長
市有建築物の耐震化整備プログラムでは、平成32年度末を目標に耐震診断を実施することなっておりますが、可能な限り早期に実施できるよう努めてまいりたいと考えております。

質問② 耐震性無しとされた施設への対策について
耐震化整備プログラムにおいて「耐震性なし」とされた施設は、市庁舎、少年自然の家、高津南保育園、八千代台保育園、八千代台西保育園、米本南保育園(本館)、米本南保育園(別館)、大和田公民館、上下水道局の9棟であります。

このうち八千代台保育園が建て替えに、また、米本南保育園本館が耐震工事中ということは承知していますが、すでに一昨年から昨年からのことで、今年度の対応が進んでいません。他の耐震性無しとされた施設への対策も急がれるところです。今後、どのように計画されているのか、お聞きします。

質問②回答 財務部長
耐震性能が不足している施設につきましては、「八千代市公共施設等総合管理計画アクションプラン」に位置付ける等、その解消に向け計画的に関係部局と調整しながら、取り組んでいるところでございます。

再質問
その位置づけられている管理計画の工程自体が遅いのではありませんか。

再回答 財務部長
アクションプランに取組として位置付けている耐震性能が不足している施設につきまして、市役所庁舎は平成30年度での方針決定となりますが、その他の施設は、今年度、耐震改修等の耐震化対応や方針決定を行うこととしております。

三田要望
保育園は多くの子供たちが通う施設であり、万全の体制が求められます。公民館は地域で市民が様々な活動に日常的に利用する大事な施設です。また重要なライフラインである上下水道が立ちゆかなくなれば市民生活は立ち往生してしまいます。市民の安全・安心のために耐震化への対応と方針決定を、とにかく急ぐことを要望しておきます。

「市庁舎整備に関するアンケート」に関連して
質問① 市民へ十分に説明できたのか
そもそも、市庁舎整備に関する議論は平成
22年に「本庁舎等施設あり方検討委員会」が設置され、現市庁舎が抱える課題及び市庁舎の将来の方向性について、内部委員を設置して検討を開始して以降、様々な協議を経て、28年2月段階で市庁舎整備は「耐震補強及び大規模改修工事」という結論を出していました。

しかし、同年8月に秋葉当時市長が突然、方針転換し、市庁舎建て替えに絞って検討を重ねていくと表明したのは、同年4月に起きた熊本地震で耐震化された庁舎が壊れたことが根拠となっていたわけですが、そもそも建築物の状況も、活断層も違う環境を同一で考えるのは拙速ではなかったのか。「あり方検討委員会」や庁内会議で何年もかけて議論したのは一体、何だったのか。

熊本地震という方針見直しの契機となったこの点について服部市政に変わったなかで、どれだけ再検証したのでしょうか。

なによりも今回の問題を考えるうえでの背景。すなわち、財政問題と公共施設全般の整備の遅れなどの説明がなく、2度手間になるという説明が前面にでている。八千代市の財政が、債務負担行為も含めれば730億円にのぼる借金を抱えるなかで、100億円以上の経費をかければ財政の負担増は増します。そうなると遅れている他の公共施設の整備がさらに遅れる可能性があります。

そのあいだに大震災があって市庁舎は安全だったけれど、他の老朽化、耐震不足の施設で市民に不測の事態があれば、行政はどう責任をとるのか。行政だけではなく、議会の責任にもなると考えます。私は、アンケートの中身に関して、市民が、建て替えがいいのか、耐震化がいいのかの判断材料が極めて不足していると考えます。

質問①回答 総務企画部長
アンケートに添付した参考資料につきましては、ご指摘の財政状況や他の公共施設の状況等については記載がありませんが、庁舎の現状や検討の経緯、整備手法による比較、整備に向けた財源や検討の進め方などを分かりやすく、簡潔にお示しすることを心がけて作成したものでございます。

今後、市民説明会等を開催する際は、アンケートで寄せられたご意見などをはじめ、ご指摘の内容も参考に資料の提示に努めてまいりたいと考えております。

再質問
服部市長は建て替えと耐震化双方のメリット、デメリットを記載して市民に判断してもらう旨の答弁をしていましたが、説明材料である参考資料では耐震化については専ら、デメリットしか記載されていません。これは回答を建て替えに誘導していこうとするものではありませんか。また、耐震化後の耐用年数は10年と言い切っていますが、その根拠はなんでしょうか。

再回答 総務企画部長
整備手法による比較につきましては、建替えと耐震補強のいずれの方法が望ましいかを伺う質問などへの回答の参考にしていただくため、昨年8月に建替えと耐震補強を比較検討した結果を参考資料として記載させていただきました。

また、耐用年数につきましては、日本建築学会発行「建築物の耐久計画に関する考え方」において示された鉄筋コンクリート造建築物の耐用年数は、60年程度とされていることから、耐震補強工事を実施した場合、本庁舎旧館の築年数を考慮すると約10年後に改めて建替えの必要性が生じ、さらに財政負担が発生する懸念があるとお示ししたものです。

質問② 調査結果をどのように反映させるのか
60-50=10という、そんな単純計算で方針を決めていいんでしょうか。この点、指摘し、この問題については今後も注視していきたいと思います。次に、調査結果をどのように反映させるのかをお聞きします。

質問②回答 総務企画部長
アンケートの結果につきましては、今後、回答者の属性等とクロス集計するほか、望ましい整備手法を選択した理由やその他のご意見などについても分析を進め、市民の意識・ニーズ等を的確に把握した中で、今後の計画策定に可能な限り反映させてまいりたいと考えております。

再質問
もし、「耐震化が望ましい」とか、説明不足のせいか、「わからない」という回答が無視できないようない一定の数値の場合、建て替え方針の再検討をする考えはあるんでしょうか。

再回答 総務企画部長
市では、本庁舎旧館及び新館の耐震性の不足だけでなく、建物・設備の老朽化や庁舎の分散など様々な課題を抱えていることから,引き続き庁舎の建替えの検討を進めてまいりますが、アンケートでお寄せいただいたご意見などに可能な限り配慮し、市民の皆様のご理解を得ながら進めてまいりたいと考えております。

三田要望
去る8月28日に庁舎整備手法検討専門会議はひらかれ、アンケート速報も踏まえた委員の協議もあり、たとえば、柳沢委員長から耐震化にもグレードがあり、もっとデータが必要である。もっと市民に丁寧に説明すべき。という発言や、他の委員からもアンケートだけでは不十分では。といった意見が出ていたと理解しています。このさい、さらなる市民への説明と合意が必要であることを強調し、見解とさせていただきます。

汚染土壌の除染と保管に関連して
質問①現状について
平成23年3月11日の東日本大震災における福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質の飛散が各地で問題になりました。汚染状況によっては除染や保管をしなければならないと国が取り決めたわけですよね。

当時、八千代市でも公園や小中学校で空間放射線量毎時0.23μ㏜(マイクロシーベルト)以上の箇所が確認され、平成24年から25年にかけて除染や、一時保管作業が行われたと聞いております。ここでは、公園、学校での汚染土壌における現状を双方の当該からお聞きします。

質問①回答 都市整備部長
汚染土壌が確認された、市内の都市公園における汚染土壌の管理につきましては現在、耐候性大型土のうで、公園敷地内に埋設し一時保管しております。なお、保管の状況につきましては、もえぎ野公園、米本第1公園、萱田地区公園、八千代総合運動公園、八千代台北子供の森、八千代台近隣公園の6箇所で、合計128袋となっております。

質問①回答 教育長
汚染土壌が確認された市内小中学校における汚染土壌の管理につきましては、現在、耐候性大型土のう「フレキシブルコンテナバッグ」に詰め、校庭に埋設し一時保管しております。なお、保管の状況につきましては、勝田台中学校、勝田台小学校、新木戸小学校、村上中学校、勝田台南小学校の5校で、合計490袋となっております。

質問②学校、公園での除染・保管について
私は、この汚染土壌には厳重なリスク回避と保管が求められる問題だと認識すべきだと考えます。しかし、環境省の除染ガイドラインがゆるゆるで、放射能汚染から国民の命や健康を守るという視点では、問題のあるガイドラインだと認識しています。

本来は、放射能を測定する場合、シンチメーターでキロあたり何ベクレルかを測定する。キロあたり8000ベクレル以上なら国は定めた「放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法」に準じた厳重な除染と保管が必要だと考えます。

そのうえで、埋設箇所近辺の空間線量測定を実施して、1時間あたり0.23マイクロシーベルト以下なら一応はクリアと判断するのが本来のあり方だと私は考えます。今の答弁では、指定廃棄物ではないという認識を理由にして、ベクレル測定を抜きに最初から埋設して、空間線量測定を実施していると思われますが、これまでの除染及び保管方法について、やはり双方から、もう少し詳しくお聞きします。

質問②回答 都市整備部長
除染及び保管方法につきましては、環境省が示す「除染関係ガイドライン」及び本市の「放射性物質により環境汚染された土壌等の除染等の措置に関する対処方針」に基づき実施しました。除染の方法につきましては、空間放射線量が基準値を超える汚染が確認された場合、汚染範囲を確定し、放射性物質含む表土を削り取り、耐候性大型土のうに公園の敷地内に埋設し、一時保管しております。

なお、一時保管を実施している6箇所の公園については、2カ月に一回空間放射線量の測定を行い、結果をホームページで公表しております。

質問②回答 教育長
除染及び保管方法につきましては、環境省が示す「除染関係ガイドライン」及び本市の「放射性物質により環境汚染された土壌等の除染等の措置に関する対処方針」に基づき実施しております。

また、除染の方法につきましては、「空間放射線量が基準値を超える汚染が確認された場合、汚染範囲により,放射性物質を含む上層の土と放射性物質を含まない下層の土を入れ替えることによる土地表面を被覆する「天地返し」の方法、または、表土を削り取った除染土壌を耐候性大型土のう「フレキシブルコンテナバッグ」に詰め埋設し、一時保管するなどの方法が示されておりますことから、汚染の状況に応じて「天地返し」または「フレキシブルコンテナバッグ」に詰め埋設し、一時保管するといった方法で除染作業を実施いたしました。

再質問
ここは学校についてお聞きします。いま、先ほどの現状についての答弁にはなかった、フレコン詰めではなく天地返し、つまり、単に汚染土壌を下に入れ替えただけの方法を実施した学校があるとの答弁がありました。なぜフレコンでなかく天地返しを行ったのか。その理由と校名をお聞きします。
再回答 教育長
天地返しを実施した学校は、大和田南小学校、高津小学校、みどりが丘小学校、萱田小学校、村上小学校の5校でございます。なお、天地返しの方法を選択した理由につきましては、汚染範囲が狭く重機等を入れず職員により作業が可能であったことからでございます。

再々質問
学校についてお聞きします。「天地返し」と「フレコンバッグ埋設による一時保管」の両方の方法により除染を行っていますが、いま、天地返しをした理由が「汚染範囲が狭く職員により作業が可能であった」と答弁しましたが、そうすると、単に範囲だけの問題なので、天地がえしもフレコン保管も安全性は同等と考えているのでしょうか。

再々回答
除染の方法につきましては、「天地返し」または「フレキシブルコンテナバッグ」に詰め埋設し、一時保管するといった2通りの方法を用いて作業を行いましたが、これらの方法はいずれも環境省が示す除染及び除去土壌の保管に係るガイドラインに基づいたものでございます。

再々々質問
質問に答えていませんよ!では、質問の角度を変えて、天地返しは、そのままにするしかありませんが、範囲は別にして、同じ汚染土壌であるフレコン詰めの分については定期的に詰め替え作業をしている。この差はなんですか。

再々々回答
「フレキシブルコンテナバッグ」に詰め埋設したものにつきましては、一時的な保管でありますことから、使用している「フレキシブルコンテナバッグ」が今年度、耐用年数が経過するため詰替え作業を行うものです。

再々々々質問
では、耐用年数が経過しても、フレコンを詰め替えしなかったら、どうなると認識していますか。

再々々々回答
「フレキシブルコンテナバッグ」の耐用年数はメーカーにより示されているものでございます。耐用年数を経過すると破損等のおそれがあるものと考えております。

三田要望
どうも話がよく分からないんですよ!同じ汚染土壌なのに、5校は天地返しだけで、それほど深くない地中に埋められたまま。かたや5校はフレコンに詰めて、これ、耐用年数が5年といわれているらしいですが、定期的に交換されるわけですよね。

その理由は破損する可能性があるから。と答弁しましたよね!破損によって起きる可能性は汚染土壌が袋の外の地中に流入することです。

そして、地下水に混ざり、地下水汚染されて結果的に人間の内部被ばくにつながるということが一般的にいわれています。特に八千代市は約6割が地下水を飲料水としています。そのリスク回避のために交換するというのが本来の理由ではないんですか。

ようするに、天地返しは、状態としてはフレコン破損で汚染土壌が地中に流入していると同じではないんですか?その点、指摘しておきますし、今後も注視しいてまいります。

質問③仮保管作業の周知について
平成24年から25年にかけて勝田台中、村上中、勝田台小、勝田台南小、新木戸小で。そして、もえぎの公園、米本第一公園、萱田地区公園、八千代台北子供の森、八千代台近隣公園、八千代総合運動公園でフレコンにいれた汚染物が地下に一時保管されましたが、フレコンの耐用年数が5年という業者の説明に基づき、今年6月から8月にかけて掘り越しとフレコン交換が計画されていますよね。

放射性を持っていますから、安全のために学校なら生徒や保護者、公園なら周辺住民に事前の作業内容の周知連絡が求められるのは当然のことと思いますが、どうだったのかをお聞きします。

質問②回答 都市整備部長
今回、除染土壌の保管に用いております耐候性大型土のうの耐用年数経過に伴う詰め替え工事を実施するに当たり、工事を施工する現地に看板を設置し周知を行いました。工事完了後、空間放射線量を測定し、本市の「放射性物質により環境汚染された土壌等の除染等の措置に関する対処方針」に基づきホームページでの公表を予定しております。

今後につきましても、耐用年数経過に伴う詰め替え工事を実施する際には、本市の対処方針に従い適切に周知を行ってまいります。

質問②回答 教育長
今回、除染土壌の保管に用いております耐候性大型土のう「フレキシブルコンテナバッグ」の耐用年数経過に伴う詰め替え工事を実施するに当たりまして、本市の「放射性物質により環境汚染された土壌等の除染等の措置に関する対処方針」に基づくホームページでの公表、また教育委員会独自で対象校に在籍する児童生徒を通じ保護者へのお知らせ、校門等出入り口への工事内容及び工事期間をお知らせする看板の設置により周知を行いました。

今後につきましても、耐用年数経過に伴う詰め替え工事を実施する際には、児童生徒及び保護者等へ工事内容や期間等について、適切に周知を行ってまいります。

質問③ 今後の方針は
一時保管といいながら、この状況は極めて長期化すると思われます。そういう意味で、学校や公園にある汚染土壌は、側溝分と同様に、清掃センターに移設すべきと考えますが、見解をお聞きします。

質問③回答 安全環境部長
現在、除去土壌は、国の定める「除染等の措置に係るガイドライン」に沿って飛散防止等の措置を講じ、各施設において保管する現場保管という形態をとっております。これらの除去土壌については、国から処分に関する基準が示されていないことから、市といたしましては、各施設において、引き続き適正に管理してまいりたいと考えています。

再質問 周知について
いまの「適正に管理」というならば、スペース確保の問題もあるでしょうが、一時保管のスパンが極めて長期化する可能性も含めて清掃センターへの一括仮保管を検討されることを要望しておきます。次に周知に関する質問を行います。

先程も話にでた、安全環境部が平成24年2月に作成した「放射性物質により環境汚染された土壌等の除染等の措置に関する対処方針」では、周知について「市の除染等の措置の進捗状況については、適宜ホームページなどで公表する」と記載されています。これではホームページに載せればいい。ということになります。事実、担当課はそういう認識だったわけです。この点は早急に改善することを強く要望しておきます。

事実、学校では夏休み中にフレコンの詰め替え作業が計画されていましたが、生徒や保護者に作業日の周知連絡がされていなかった。これ、夏休み前に生徒にプリント1枚渡せが周知できる話ですよ。それさえもしなかった。

実は、たまたま私が8月上旬に教育委員会に聞き取りを行って、その事実を知り驚きました。私の指摘を受けて、あらためて夏休み後に生徒や保護者に周知した後に、作業は9月に変更することになりました。しかし、公園は作業がすでに終了していました。これらの点を踏まえたうえで、対応について、今後の方針をどう考えるのか。これは安全環境部にお聞きしましょうか。

再質問回答 安全環境部長
今回の、フレコンバッグ交換工事の周知につきましては、実施箇所が「公園」並びに「学校」ということで、それぞれ施設が異なり、また、保管されている量や工事の規模につきましても同一のものではないことから、工事を実施する上での周知方法については、各施設管理者の判断によって行ったものであります。

なお、その周知方法につきましては、ホームページでの公表だけでなく、施設の使用形態、また、周辺地域への影響等にも配慮し、丁寧な対応が必要と考えますので、今後、対処方針の見直しを含め検討してまいりたいと考えております。

再々質問 
いま、「ホームページでの公表だけでなく、丁寧な対応が必要。今後、対処方針の見直しを含め検討する」との答弁をいただきましたので、周知方法の改善をするものと理解しました。履行を強く要望しておきます。

次に、今回のフレコンバッグの交換工事に要した費用を含め,今後も発生すると思われる汚染土壌に係る費用についても,東電に賠償請求をする考えがあるか、お聞きします。

再々回答 安全環境部長
今年度、実施しております、フレコンバッグ交換工事に要した費用につきましては、次年度に東京電力ホールディングス株式会社へ賠償請求する予定であり、今後、汚染土壌に係る費用などが発生した場合においても、同様な対応を行うものでございます。

再々々質問
作業に関連した人件費としては、委託契約に係る事務のほか、現場確認を行う等の業務があると思うが,この費用についても東電に賠償請求する考えはありますか。お聞きします。

再々々回答
フレコンバッグ交換工事費につきましては、業者委託にて実施しており、この委託の他に、工事に関連した業務を行った、職員の人件費につきましては、所属部署の業務の一環として、通常業務時間内にて対応しておりますことから、賠償請求する考えはございません。

三田要望
そもそも東電の不手際がなければ、なかった仕事です。同様の請求をしている自治体もあります。再検討を要望しておきます。

未利用財産に関連して
質問①現状と売り払い実績について
まず、私が把握している売却可能財産のうち、地積、すなわち土地は萱田、大和田新田、高津地区など合計で約7260㎡。金額は公有財産台帳評価額での計算ですが、約2億8000万円。 売却可能な建物が旧高津調理場、それと私が一貫して指摘している旧農業研修センターで、公有財産台帳評価額で2100万円。併せて約3億円。

さらに、単独での利活用が困難とされている土地で、地積が約5350㎡。公有財産台帳評価額で約9400万円。また、同様の建物では旧勤労青少年ホームがあり、約2000万円。金額でいえば単純計算で約3億2000万円が私に言わせれば「寝ている」わけであります。

様々な事情があることは承知していますが、市の財政状況が厳しいなか、さらなる工夫が求められていると考えます。そこで、現状と近年から直近の売り払い実績の状況をお聞きします。

質問①回答 財務部長
土地につきましては、平成28年度末現在、売却可能財産といたしまして旧高津調理場用地など4か所、供用可能財産といたしまして西八千代北部特定土地区画整理事業地、義務的管理財産といたしまして急傾斜地や水天宮など5か所、接道がないなどの理由により単独利用困難財産となっているものが10か所で、合計20か所が未利用財産となっております。

建物につきましては、売却可能財産といたしまして旧高津調理場と旧農業研修センター、単独利用困難財産といたしまして旧勤労青少年ホームの一部の、合計3か所が未利用財産となっております。
なお、売払い実績につきましては、平成26年度から平成28年度までの3年間において、ゆりのき台5丁目用地などの16件について一般競争入札等による売却を行い、2億6,204万3,144円の歳入となっております。

質問② 今後の対応について
現状については、承っておきます。そこで、未利用財産の今後について,どのように考えているんでしょうか。

質問②回答 財務部長
今後につきましても、未利用財産につきましては、貸付けや売却処分を行うなど、本市にとって効果的な活用を図って参りたいと考えておりますことから、現在、数か所について、検討を進めているところでございます。

再質問
旧高津調理場については、売れないというより方針建てができていないというほうが正しいのではないでしょうか。しかし、旧高津調理場が廃止となったのは平成25年3月です。

また、旧農業研修センターについても、農協との交渉が事実上、暗礁に乗り上げています。これらも市民の大切な財産です。いつ聞いても「交渉中」で許されることではありません。緊張感をもって対処していただきたいし、利活用も工夫していただきたいと思いますが、いかがですか。

再回答 財務部長
単独利用困難財産につきましては、接道がないなど、利活用が難しい土地となっておりますが、引き続き、隣接地権者等と協議をするなど、利活用に向け、取り組んで参りたいと考えております。

三田要望
売却が困難な単独利用財産については、いくつか交渉が進みつつある物件があると聞いています。ぜひ推進していただきたいと思います。また、利活用についても、たとえば、園芸などアダプト制を実施したり、保管場などとして利用してもらうとか、市民の大事な財産を寝かすことなく努力していただくことを要望しておきます。以上、私からの一般質問を終わります。